Please enable JS

山下太 個展
“阿蘇のうつわ”

ROOTS to BRANCHESでは、6月10日 (土)から18日 (日)の期間「山下太 個展 “阿蘇のうつわ”」 を開催いたします。 

熊本県阿蘇市。世界最大規模のカルデラ(火山噴火による巨大な凹地)の中に、今なお活動する火口群を有した雄大なランドスケープを誇る土地です。

福岡県に生まれ、小石原で修行を積んだ陶工の山下太(やました・ふとし)さんは、この地に魅せられ、阿蘇に移住。2002年に「阿蘇坊窯」を開きました。

溶岩や火山灰、土、水、草木など、阿蘇の豊かな自然に由来する素材を活かして生み出される作品たち。

そこには、大自然の力強さと、研ぎ澄まされた技法からなる、繊細な造形の美が宿ります。

山下さんのうつわ作りは、自らの足で山に入り、自らの手で原土や釉の素材を調達することから始まります。

素材の魅力を最大限に引き立て、豪壮たる阿蘇そのものを作品として伝えることが、自身の役割だと語る山下さん。

恵みを与える自然への、感謝と畏敬の念を大切に、自然との深い結びつきを作品として体現し続けています。

白、黄、赤、インディゴ、オリーブに黒。独自に調合された土が表現する物静かで、力強い色彩。

釉薬の収縮で発生する貫入にも似たヒビ模様や、溶岩や火山灰が織り成す艶やかで星空のような模様。

そして、火山性土特有のざらつきのあるプリミティブな質感。

和洋を問わず、どんな食事にも合う生活陶器として。

モダン・アンティークを問わず、居住空間を演出する上質なインテリアとしても。

阿蘇の大自然が宿るうつわたちを、実際にお手にとって楽しめる9日間となっています。

お誘い合わせの上、是非足を運んでみてください。

 

山下 太(やました・ふとし)

1973年 福岡生まれ。 

1995-1996年 アジア、ヨーロッパ、日本を放浪。 

1997-2001年 小石原焼で修行。 

2002-2023年 「阿蘇坊窯」を始動、今に至る。

Instagram_@futoshiyamashita

 

ー本展に寄せてー

「阿蘇坊窯」を始めた時から制作に必要な素材は、ほぼ自らの足で探し調達、精製、成形、焼成、この繰り返しでずっとやってきました。

土や植物の灰、火山灰、溶岩等の鉱物、それらをミックス、リミックスすることにより様々な色が出現することにのめり込んでいきました。

そのようなマジカルな自然現象と人とを、生活の道具として繋げる器を手にとって楽しんでいただければ幸いです。

 

山下太 個展 “阿蘇のうつわ” 

会期:2023年6月10日(土) – 18日(日) 11:00 – 19:00 

会場:ROOTS to BRANCHES 

住所:東京都 目黒区 青葉台1丁目 15-9

 

 

——————————————————————————————————————

 

阿蘇坊窯を訪ねて

山下太さんのうつわが、どのような場所で、どのような過程で形作られていくのか。

私たちは熊本県阿蘇に足を運び、素材調達や釉薬作りに同行させていただきました。

 

Backtotop